黒岩の眼

「いったんリバウンドも、戻り売りの好機」

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は90.68ドル高の15928.56、ナスダック総合指数は14.35ポイント高の4097.96となった。また、シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は15140円。したがって本日の東京株式相場は買い先行の展開を想定。いったんリバウンドを試すものと思われる。
 
 株価が上昇したのは、トルコ中銀が緊急で大幅利上げを実施したから。これによってトルコリラが対ドルで上昇しており、新興国通貨下落への懸念が後退。リスクオンの姿勢が再び強まった。
 
 また、外国為替市場では、円相場が1ドル=103円台に下落。東京市場では輸出関連株中心に楽観的な見方が広がり、買いが優勢となりそうだ。
 
 日経平均の日足チャートでは、上方の窓(15109.68円-15288.32円)を目指す展開となりそう。いったんリバウンドを試すことになり、どこで上昇が止まるのかが注目ポイントとなる。

 ただ、基本的には「軸下向き」であり、リバウンド局面は戻り売りの好機となる。ローソク足では陰線を引きやすく、買い一巡後は急速に上値が重くなるだろう。

 今の相場は下方の窓(14599.53円-14665.75円)を目指す順番である。短期的には380円ほどの下落余地があり、寄り付きで200円ほど上昇すれば、その瞬間に下落余地が580円程度に拡大する。「妙味のある売りポイント」ということになり、売り方はポジションを積み増すチャンスであると言えよう。

 株価の上値が抑えられそうなのは、今晩、米FOMCの結果発表を控えているという理由もある。市場では「証券の買い取り額を100ドル減額する」との見方が優勢であり、それなりの警戒感があるからだ。つまり、FOMCの「イベントリスク」が非常に大きく、FOMC発表前に警戒感が広がりやすいのだ。「テーパリングの有無」という結果よりも、イベントとしての不透明感の方が、投資家に嫌がれているのである。

 ただし、一点だけ注意が必要だ。本日の寄り付きで窓を空けて上昇し、終値ベースでもそれをキープした場合には、一連の下落相場は終了したと認識しなければならない。軸下向きのときに「窓空け上昇」は滅多に起こらないからだ。