黒岩の眼

フリークアウト(6094)~16/8/3執筆

「ヤバイ!自分は完全に監視されている!」――なぜ、そう思ったのか。それは、ブログやHPを見るたびに、自分が興味ありそうな広告が、次々と飛び出してくるからである。私の場合、本業が株式、趣味が将棋・そば、温泉なので、それに関する広告が次々と表示される。「あ~、私は完全にネットに支配されている」「趣味とか嗜好とか、世間に筒抜けだ」と・・・。

最近のネット広告はかなり進化している。従来型の「固定広告」ではなく、ちゃかちゃかと内容が変化する「変動広告」が増えてきている。「羽生さんの将棋の本はいかがですか」「箱根の老舗温泉旅館が格安ですよ」とか、あたかも私のことを知っているかのごとく、執拗に広告してくる。「なんで、バレてしまったのか?」それは私が、それに関するページをクリックしたからである。そういったデータが、ある場所に蓄積・分析され、広告主に売り渡されている。それで儲けているのが、フリークアウトなのである。

フリークアウトの本業は、「DSP事業」である。簡単に言ってしまえば、「広告支援ツールの提供」である。「適切な人に、適切な時、適切なモノを広告する」をモットーに、「広告効果の最大化」を目指している。だから、広告が目まぐるしく変わるのである。広告主がほぼリアルタイムで、その広告枠を競争入札しているのだ。顧客(見込み客)の属性をより細分化することで、広告主のニーズに的確に応えている。なので「40代、男性、将棋」などという個人データが蓄積されて、すぐさま「羽生の終盤術」なんて本が宣伝されてしまうのである。

でも、ネット広告はこのレベルで留まるわけではない。近未来的にはGPSを使った位置情報をもとに、より進化することが予想される。ある場所に行けば、自動的に美味しいレストランやラーメン屋などを案内してくれる。「こんなメニューはいかがですか。割引券があります」などとなるのだ。「食後は50m先のお店でパフェでもどうぞ!」的な感じに・・・。

もちろん、今、話題のポケモン的ゲームと連動することも考えられるだろう。ピカチュウを捕まえにいったら、「抱き合わせ」で何か買わされるなんていうビジネスモデルが成立かもしれない。くれぐれも、作者不明の怪しげな絵画だけは買わないようにしたい。